それで目が覚めた。
このアパート、過去に何回か下の入り口の扉を開けれ、とインターフォンが鳴らされた事はあったが、夜中にドアベルが鳴ったのは初めて。
あれれ〜誰だ?何なんだ?
と相棒が起き出した。
しかし動きが変。
そしてトイレの水がぁ〜!
とか言ってる。
私も起き出して、床に足を着いた瞬間、めちゃくちゃ驚いた。
温かい。
お湯浸し…
えええっっ?!
何これ?
玄関ドアも開けずにバスルームに行った相棒。
私がドアを開けるとおじさまが
What is going on?
と丁寧に聞いてくれる。
が、そんなのどかな状態じゃない。
って、おじさまは外に漏れ出してる水に気が付いてこんな夜更けにもかかわらずドアベルを鳴らしたはずなのに丁寧に訪問者としての礼儀を忘れないのが素晴らしい。
私も何が起こってるか全くわからなぃ〜
ちょっと入ってきて〜
水が玄関ドア下の隙間から流れ出て階段を滝のように流れ落ちていた…
バスルームに入ったおじさまが、直ぐにメインの栓を閉めてくれたから助かった。
そんな栓はパニックの時には直ぐには見つからないのでおじさんのおかげで直ぐにお湯が止まったのはすっごくありがたい。
相棒曰く、
バスルームに入るのさえ大変だった。
なにせ、お湯が吹き出してきていたからね。
熱かったらしい。
⬇︎お湯のパイプが外れている…
ここからお湯が全開で吹き出す。
⬇︎右が水、左がお湯
良く、日本人客が海外のホテルで湯船にお湯はりだしたのを忘れて水浸しになると聞きますが、それと同じような状況が、自然発生したのです。
しかも寝る前に漏れの前兆すらなかった…
一体どれくらいの時間吹き出していたのだろうか…
この時、時計を見たら1:40
さて、お湯は止まったが、部屋中にお湯が溜まってる〜
はッと気が付けばベッドから飛び起きた拍子に落としちゃったようで、掛け布団が濡れた床に…
ヒィ〜
慌てて拾い上げる。
他にも床に置いてあったスーツケースとバックパックを避難させる。
キッチンは敷居のおかげで全く濡れてなかったのでそこに避難させた。
どおするのだ?
おじさまは、この部屋のレンタル事務所に連絡するようにって言って、ここまでで行ってしまわれた。当たり前だよね…
なので、二人でお湯取り開始。
温かい足元。
動いていると暑い。
そして微妙に滑る。
滑る洗い場のよう…
バスルームには排水溝があるのでまずそこまで、塵取りや箒、モップを使って水を移動させる。
敷居が無いのが良かった。
って、あったら家中水浸しにはならなかった???
どっちが良いのやら…
ひたすら水移動作業を繰り返したら、終わりなんかないと思った水がようやくなくなった…
この時点で3:10
いや〜疲れた。
しかしお湯で良かった。
Sofiaの水、すっごい冷たいのだ。
水が溢れてたら正直、足から冷えて風邪引いてしまったかも。
それ以前に、足が痺れてこんなに早く終わらせられなかったかも…
作業中は暑かったが流石に掛け布団無しでは寒い。
外は土砂降り。
ダウンの膝掛けだけだと寒かったのダウンジャケットをきて寝た。
朝、目覚めるとコーヒーテーブルの下にひかれた絨毯がまだじっとり水を含んでいるのと、掛け布団が濡れているの以外にあの大騒動の痕跡が無いのが嬉しいやら寂しいやら。
朝、レンタル事務所に電話するも通じない。
メールを出した。
お湯が出ないだけで別に被害は無いので急がないが、どうするべ?
そんな時、夜中に起こしてくれたおじさんが、朝また訪ねてきてくれた。
被害はどう?
まだここに長くStayするの?
って、聞く。
はい。
それならお湯が無いのは大変だね。
事務所に連絡は取った?
はい。電話が通じないからメールを出しました。
直すにはちょっと、部品を買いに行かなければならない。
また戻ってくるね。
鍵はあるから留守でも大丈夫だって言う。
よし、出掛けるか、と準備してたらメールに返事が。
今からいくっていう。
違うおじちゃんがいらした。
ここに住み始めてすぐにシャワーカーテンを取り替えてくれたおじちゃん。
お湯パイプが外れているのを見てこれじゃダメだ、って持って来た道具を見て言う。
プラマー連れてくる、出掛けても良いのだけど鍵を貸してけろって言う。
ここでようやく、昨日助けてくれたおじさんと今のおじちゃんが全く別のミッションで動いてる事に気が付いた。
昨日のおじさんはここに住む&ここのスペア鍵を持つが、私達が契約した会社との繋がりはどういうものか不明。
それに対し、プラマー連れてくるおじちゃんは契約したレンタル会社から来ている。
その関係がよくわからない。
お互いにコミュニケーションは取っていないらしいのだ。
昨日のおじさんが戻ってくる前にプラマーが来て、直ぐに修理してくれた。
ああ、昨日のおじさんは好意でなおしてくれるんだ。
でも、もうプラマー来てなおちゃった。
何かお礼しなくては…
そのあと、昨日のおじさんが来てくれた。買い物に行って来て汗かいて。
ありがとうございます。
でもレンタルオフィスからプラマーが来てもうなおってしまった。
お礼に、ドイツで買ったチョコレート(ブルガリアでも売ってる)、日本のチョコレートなど色々ちょっとしたものを渡した。
おじさんは
私は助けてないんだかって辞退する。
確かにお湯が出るように修理はしなかったけれども、
夜中に起こしてくれて、お湯を止めてくれたり、日曜日の朝にもかかわらず自分の責任ではないのに修理することを試みてくれたり、おじさんなしでは途方に暮れていたはずです。
辞退させるようなものなんか入ってないからって、本当にあり合せだからって。
本当に感謝。
ブルガリア人の優しさに感謝。
物凄い事件でした。
下への被害を含め対した事にならなかったのでよかった。
些細な疑問はおじさんは上の階に住んでるのにどおしてあんな夜中の水漏れに気が付いたのだろうか。
洋服着てたからBARにでも出掛けてた帰りなのか?
それにしても遅い時間だしなぁ…
xxx
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